
From. 西山
最近、ビットコインの世界で、
ちょっと不思議な現象が起きています。
日本の上場企業「メタプラネット」。
世界で4番目に多く
ビットコインを持っている企業です。
その保有量は、約3万823BTC。
日本円にして数千億円規模。
堂々たる“アジア代表”といってもいい存在です。
しかし今、市場はこのメタプラネットに
冷たい視線を送っています。
なぜかというと──
会社の価値が、持っているビットコインより安い。
■ 世界のビットコイン企業ランキング(最新版・2025年10月)

数字だけ見れば、日本の快挙です。
──ところが、市場がつけた“値札”は、
冷ややかでした。
市場が見る「もう一つの数字」mNAVとは
mNAV(エムナブ)とは、ざっくり言えば
「会社の値段 ÷ その会社が持つビットコインの値段」
という指標です。
これが1.0を超えれば
「この会社にはBTC以上の価値がある」とされ、
1.0を下回れば
「BTCを直接買った方がマシ」と見なされる。
そして今、メタプラネットは──
mNAV 0.96。
世界のトップ企業が1.2〜3.8倍で評価される中、
メタプラネットだけが「保有BTC以下の企業」として
扱われているのです。

この表を見れば一目瞭然。
世界のDAT企業は「BTCを超える評価」を受けているのに対し、
メタプラネットだけが“逆転現象”に直面しているのです。
なぜ日本だけ、こうなるのか?
世界4位という実績がありながら、
なぜメタプラネットだけが
「保有BTC以下」と見なされるのか?
そこには、市場が抱える3つの現実があります。
① 「本業の安心感」がない
マイクロストラテジーは
IT事業という“稼ぐ土台”があります。
その一方で、メタプラネットは
「BTCを保有する会社」という印象が強い。
市場は「下がったときに支える本業が見えない」と見ているようです。
② 「増資=薄まる不安」
メタプラネットはビットコイン購入の資金を
株式発行でまかなう手法を取っています。
「株主の持ち分が薄まるのでは」
という警戒を呼んでいるおり、
この“見えない不信感”が、mNAVを
押し下げる要因になっています。。
③ 「市場の厚み」が違う
アメリカでは機関投資家が
BTC関連株を支えることがありますが、
日本ではそうした“プロ資金”がまだ多くありません。
そのため、ちょっとした売りでも
mNAVが1を割りやすい構造になっています。
つまり、市場が見ているのは
「ビットコイン」そのものではなく、
その裏にある“物語の信頼度”です。
マイクロストラテジーには
「カリスマ経営者と実績」という物語があり、
米国市場にはそれを支える“資金の厚み”がある。
一方、メタプラネットは、
ようやくその物語を“描きはじめた段階”にあります。
そしてその未完成さこそが、
今の「mNAV 1割れ」という数字に
映っているのかもしれません。
数字の裏にある“本当の物語”
mNAVが1を割る。
それは、数字だけ見れば
ネガティブに映るでしょう。
けれど、こう捉えることもできます。
「ビットコイン現物より安く、“会社の未来”を買える」
それこそ、市場が眠っている時にしか訪れない
“特別な時間”かもしれません。
マイクロストラテジーだって、
最初は「狂ってる」と笑われていました。
でも信念を曲げなかった結果、
今や世界一のBTC企業。
メタプラネットの0.96という数字も、
冷たく見えて、まだ熱を秘めた数字です。
市場は、静かに試しているのかもしれません。
「あなたは、この企業の“信念”を信じられるか?」
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