SNS上で投資勧誘されたSさんのお話し（続編）

公開日：2021年3月10日

from.調査員

SNS上で出会った
台湾人女性エミリー（以下、エミリー）から
投資の勧誘を受けたSさん。

Sさんは勧誘された投資先の実態を確認すべく、
弊社に調査依頼をします。

エミリーから「M〇〇」という
FX取引ツールを紹介されます。

M〇〇とは

ロシアのメ〇〇社が
開発・提供をしている取引プラットフォームのこと。

FX取引ツールとして
豊富なチャート機能とカスタマイズ性の高さが人気。

予め設定したプログラムが自動売買を行ってくれ、
24時間チャートを確認する必要もなく取引を行える。

このような点から
世界中の多くのトレーダーに愛用されている。

エミリーからの勧誘の内容は

「M〇〇は日本で扱っていないので
　M〇〇のオペレーターのLINEを教えるので
　オペレーターより口座の開設を行ってください。」

と、勧められます。

Sさんはオペレーターという人物に
LINEを送ると

・免許証
・身分証明書
・電話番号

上記３つの提示を要求されたそうです。

まず、ここで疑問点が浮上します。

先ほどもご説明した通り「M〇〇」は
FX投資を行ったことがある方なら
誰しもが知っているツールです。

「M〇〇は日本で扱っていない」

という、
すぐにでもバレてしまう嘘を
なぜつくのでしょうか？

FX投資を行ったことがない
全くの無知を狙った勧誘ということでしょうか？

次に浮上した疑問点は
LINE上で個人情報を聞きだし
口座開設をさせようとした点です。

M〇〇のツールを利用する場合、
自身でM◯◯をダウンロードして使うか、
証券口座を開設し取引を開始する流れとなるはずです。
（スマホアプリなどもあります。）

またLINEのやりとりで個人情報を聞き出し、
口座開設や、アカウントを作成する流れにも
違和感があります。

さらに、エミリーはSさんに

「最低投資金額を〇〇万円を口座に振り込んでください」

と、言われたそうです。

SさんはFX投資であれば〇〇万円以下からでも
取引できるはずと主張したところ、

〇〇万円以下であれば
取り扱わないという態度を取られたそうです。

そこで、国内でM〇〇を扱う会社の
公式サイトから最低取引金額を調べました。

・楽天証券
・YJFX
・ゴールデンウェイ・ジャパン
・オアダジャパン
・外為ファイネスト

など。

最低入金額はどの業者も
1,000ドル（日本円でおおよそ10万円）でした。

Sさんには、調べた事実と
浮上した疑問点をお伝えたところ、
案件に参加することはありませんでした。

その後、エミリーとも連絡を取ることは
辞めたそうです。

近頃、SさんのようにSNS上での
異性からの投資勧誘についてのご相談が
増えております。

先日、国民生活センターも
出会い系、マッチングアプリでの
投資の勧誘に関する注意喚起を行っておりました。

国民生活センターの事例では
振り込んで、投資額が上がるが
出金ができないケースや、

振り込みしてから、
しばらくやり取りはあっても
その後、相手と連絡が付かなくなる
という事もあるようで問題は深刻です。

SNS上でお金の話しが出た場合は
警戒をして、一度冷静に考えてから
行動することをお勧め致します。

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また、このようなケースで
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