眠っている銀行預金、政府に使われているかも？

公開日：2020年8月11日

「休眠預金」という言葉をご存知でしょうか。

お家の中に眠っている銀行の通帳が
タンスや引き出しに忘れたままになっていませんか？

もしも、10年以上ほったらかしになっている
預金がある方はこの記事は必見です。

あなたの預金が知らないうちに、政府や金融庁から
NPOの活動などに使われているかもしれません。

どんなケースが休眠預金に該当するのか
出金の方法など詳しくお伝え致します。

休眠預金とは

休眠預金とは、
10年以上取引がない預金口座のことです。

10年以上取引のない預金は、毎年1200億円程度
発生していると言われています。

休眠預金等活用法という法律が
2018年1月より施行されました。

表向きでは10年以上ほったらかしになっている
預金を社会のために役立てることとなっています。

これは定期預金も含まれており、知らないうちに
休眠預金扱いになっている場合もあります。

使われていないお金や、忘れられているお金が
社会の役に立つことはとてもいいことだと思います。

また、手続きをすれば預金は戻ってきますが
引き出しに時間がかかってしまうデメリットもあります。

お金が戻ってくるといって安心して、預金口座を
放置するのは家計管理上よろしくありません。

この機会に、預金口座の棚卸しポイントや
注意点をお伝え致します。

休眠預金の対象とは

休眠預金になるのは、2009年1月1日以降の取引から
10年以上取引がない預金とされています。

＜対象になる預金＞
・普通預金
・定期預金
・定額預金
・定期積金
・当座預金
・貯蓄預貯金

＜対象にならない預金＞
・外貨預金
・仕組み預貯金
・財形貯蓄
・郵政民営化前に預けられた定期性の郵便預金

郵便局の預金や信用金庫なども対象となっています。

注意するポイント

①定期預金

定期預金の自動継続などは、特に気がつかない
ケースが多くなっています。

自動継続で更新があれば大丈夫と思いがちですが、
実はそうではありません。

最初の満期日を起点としてカウントされます。

そのため、1年の定期預金を自動更新にした場合、
最初の1回目の満期から10年立っている場合は
休眠預金として見なされることになります。

②休眠預金の通知

休眠預金になる際に、通知がある場合と
通知がこない場合があります。

＜通知がくる場合＞
預入金額が1万円以上の場合

＜通知がこない場合＞
・預入金額が1万円未満
・転居している

預入金額が1万円以上だからと安心してはいけません。

預入金額が1万円であっても、住所が変わっていた場合、
通知が返却されてしまい住所不明扱いになります。

また、登録のメールも届かない場合、
休眠預金として見なされてしまい通知が届きません。

そのような場合は、口座番号のわかるものと
本人確認書類を持って金融機関に問い合わせるようになります。

休眠預金の引き出し方法

ご自身の預金が休眠預金となっていた場合でも、
預けている銀行で手続きを行えば引き出しは可能です。

手続き方法は銀行により異なりますが、
口座番号のわかるものと本人確認書類が必要です。

本日は休眠預金という制度についてお伝えいたしました。

長年使われていないお金が社会の役に立つことは、
いいことだと思います。

しかし、裏を返せば忘れているお金を
政府が財源の一つとして利用していることになります。

バビロンの大富豪という本に名言があります。

「貯めた金は最後の一銭に至るまで働かせること」と。

ご自身の大切な資産を守るのは銀行ではなく、
預けている自分自身です。

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