サギ集団の常套手段 “ABC勧誘” とは?

From.IMAI

新型コロナウイルスに見舞われた2020年。

生活防衛意識の高まりから、
投資への関心が強まる一方で、
2020年の投資詐欺の被害は、
過去10年間で最高額となっております。

その額、実に4488億6802万円

ただこれは「検挙された事件」のみの数字であり、
氷山の一角に過ぎません。

こんな詐欺被害に遭わないためにも…

本日は詐欺会社の常套手段、
“ABC勧誘” についてご紹介致します。

ABC勧誘は投資に限らず
伝統的な営業手法でもあるので、
ご存知の方も多いかと思います。

しかし、投資におけるABC勧誘は
注意すべき点が2つありますので、
必ず最後までお読みください。

ABC勧誘のA・B・Cはそれぞれ
勧誘時の登場人物を、
以下のように表しております。

A:Adviser(アドバイザー)
(商品を深く理解している人)

B:Bridge(ブリッジ)
(AとCを橋渡しする人)

C:Customer(カスタマー)
(Bの知人・見込み客)

BはAが販売する商品を購入した顧客であり
Aが紹介する商品に魅力を感じています。

そんなBは、知人であるCを
見込み客としてAに紹介します。

Cは、知人であるBからの紹介ということもあって
信用しやすかったり、断りづらかったりする状況で
勧誘活動が行われるという図式です。

典型的な連鎖販売取引(MLM)の手法ですね。

こういった勧誘活動自体が
完全に悪というわけではないです。

あくまで、Aが紹介する商品が
真っ当な投資案件であれば
全く問題はありません。

ただ、Aが悪徳業者だというケースもあるため、
人づてで投資案件を紹介された場合、
以下の2点に注意が必要です。

まず1つ目、

「紹介報酬が発生する仕組みでないか?」

という点です。

もしAが紹介する商品が成約した場合
Bに紹介報酬が発生するようなケースです。

Bは純粋な善意の紹介というわけではなく、
自身の紹介報酬目当てで、Aの商品説明に相槌を打ったり、
場を盛り上げたりする役回りに徹するため
誇大表現が多く、正しい見極めが難しくなります。

そのため、連鎖販売取引の紹介制度のような仕組みが
採用されている場合は十分に注意しましょう。

そして2つ目は、

「事前に正しい情報を与えられているか?」

という点です。

連鎖販売取引の勧誘行為をする際は、
「事前に会社名や目的・勧誘内容を伝えなくてはいけない」
特定商取引法にて定められております。

※ 【行政規制】「1.氏名などの明示」参照

しかしながら、連鎖販売的な業態の場合、
よくあるケースは、まず

「Aさんという方にお世話になっていて…」

「Aさんに出会ってから人生が変わって…」

といった、Aを讃える言葉のみを多用して

Cの興味を引きます。

そして、Cが少しでも
「会ってみようかな」という言葉を発したら
そのまま日程調整に入ります。

販売元や商品の詳細を明らかにされないまま、
Aによる勧誘活動がスタートするのです。

Aもプロですから、面と向かって断ることは難しく、
言いくるめられてしまう流れができてしまいます。

Bが事前に詳細を明かしてくれない場合は、
そもそも“Aに会わない”という選択が賢明でしょう。

もし投資案件の勧誘活動を受けることになった場合は、
これら2つの点を重視して見極めるように致しましょう。

資金を投じたあとでは
手遅れになってしまいますので…

もしどうすべきか迷ったときは、
入金前に必ず一度
私たちにご相談ください。

本日は以上です。

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