
本日は、後編と題して、昨日のウォレット復元詐欺の続きをお伝えします。
S氏「取引先への支払いのため、貸せる範囲で貸してほしい」
KAWARA版会員のYさんは、S氏にウォレットの復元には半日〜1日かかると伝えたところ、「本日中に中国人の取引先に1億円を支払う必要があるため、早急に復元してほしい」と言われました。
Yさんは、どうしても時間的に難しいことを伝え、定期的に進捗報告をすることでその日のやりとりは終了します。
すると、翌日S氏からYさんに対して、
「取引先への支払いのため貸せる範囲で(お金を)貸してほしい」
「ウォレットの復元が完了すれば、貸してくれた金額の倍額を返金する」
と提案がありました。
Yさんは会ったことのない見ず知らずのS氏にお金を貸すことに不安を覚えたため、身分証明書の提示を要求したそうです。
するとS氏はすぐに運転免許証の画像を提出してきました。
*実際の画像(モザイク処理済み)
身分証の提示に一時は信用したものの・・・
S氏がすんなり身分証を提示してきたため、Yさんは信用して2,000万円ほどお金を貸そうとしていましたが、一度、踏みとどまって、私たちに相談されました。
私たちは、最近ダイダロスウォレットの復元詐欺が横行している事例をお伝えしました。
あまりにも最近の詐欺事案と酷似していたため、十分に注意したほうが良いことをYさんに伝えたところ、YさんはS氏に対して、
「復元詐欺の事案と酷似しているため、先に300万円を入金してもらわないと貸付はできない」
と伝え、引き続きウォレットの復元状況を伝えていました。
そして、復元が完了したころ・・・
送金エラー発生。連絡途絶える。
その後、S氏からは返信がなかったのですが、ウォレットの復元が完了したため、YさんはS氏が指定してきたウォレットにADAを送金しようとしました。
しかし送金エラーが発生し、送金不可であることが判明しました。
つまり、最近横行しているシークレットキーを使った復元詐欺の事案と全く同じだったのです。
ダイダロスウォレットは、古いバージョンのシークレットキーを活用してウォレットを復元すると、送金時にエラーが発生することがあります。
この特性を利用して、シークレットキーを渡し、ウォレットの中身が確認できたことで安心させ、金銭をだまし取る手口だったのでしょう。
YさんはS氏に対して、どういうことか説明を求めるも、一向に返信が来ることはなかったそうです。
巧妙化する暗号資産詐欺。違和感があればすぐご相談を。
いかがだったでしょうか。こうして文章に起こしてじっくりと状況を把握し、疑いの目を持っていれば、こうした事案に引っかかることはないでしょう。
しかし、いざ自分が体験すると、まさか自分も、とは思わず、だまし取られてしまうことが多々あります。
世の中には、
① 安全に見えて、安全な案件
② 怪しそうで、安全な案件
③ 安全に見えて、怪しい案件
④ 怪しそうで、怪しい案件
など様々なものがあります。
そして、上から順に
① ローリスク・ローリターン
② ミドルリスク・ミドルリターン
③ ミドルリスク・ハイリターン
④ ハイリスク・ハイリターン
となる傾向があります。
今現在、よほど潤沢な資金がある方は、上から選択してもいいかもしれません。
しかし、より大きくリターンを狙うなら②以降にも目を向け、リスクを承知で突き進む勇気が必要なときもあります。
もしあなたが、いま検討している案件に多少の不安がある、暗号資産の取り扱いに不安がある、という場合は、ぜひ私たちにご相談ください。
今さらこんなこと聞きにくいといった初歩的なことから、テクニカルなことまであなたにピッタリのサポートを提供させていただきます。
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