【脱炭素】投資家が注目している水素ビジネスとは？

公開日：2021年11月3日

【注目情報！】

From.IMAI

今回も、世界中が注目している
脱炭素に関する情報を共有します。

前回は、水素が注目されている事実と、
その分野についてお伝えしました。

本日は、なぜ水素が注目されているのか、
そもそも水素とはなにかについて注目していこうと思います。

その前に、

• ・炭素市場とは？
• ・カーボンニュートラルとは？
• ・パリ協定とは？

まだわからないという方は、
過去の記事をご確認ください。

水素とは一体何なのか

そもそも水素とは、この地球上で最も軽い気体であり、
水や化石燃料といった化合物の状態で存在しています。

となると、逆に考えると…
「資源から水素を生成することが可能」ということになります。

環境省が発表したデータによると
水素を活用したエネルギーには
以下の4つのメリットがあります。

1．環境負荷を低減が可能

• 水素は燃やしてもCO2を排出しない
• →環境負荷が少ない
• →再生可能エネルギーから作られる水素はよりCO2削減効果が高い

２．産業の活性化

• ある地域資源から水素を作り、その地域で利用する
• →各地域での事業が発展し、地域産業の活性化に繋がる

３．非常時での活躍も期待できる

• 水素は現段階の技術で、貯蔵が可能
• →災害時に電力供給が停止しても、  燃料電池等によるエネルギーの供給が可能

４．2つのエネルギーを供給できるメリット

• 水素を燃料電池に通す
• →電気エネルギーと熱エネルギーの２つを供給することが可能

確かに、水素は燃やしても
酸素と結合して“水”になるだけですよね。

今までは製鉄所などの産業部門で
主に利用されていたのですが、

近年では…

• ・自動車やバスなどの移動体の燃料としての役割
• ・企業だけでなく、家庭でも電気と熱を同時に作ることができる
• ・化石燃料の代替となる
• ・エネルギーを貯蔵できる

のようなクリーンエネルギーとして
活躍できることが期待されています。

可能性としては無限大で、
再生可能エネルギーと同じように
各企業・個人投資家が注目しています。

では、デメリットはないのでしょうか。

実用性としては長い目で見る

水素に関してはデメリットというより、
「解決が可能と思われる課題」がいくつかあります。

実は、日本の水素関連技術は、
世界で最高レベルにあると言われています。

そのため、今後も率先して水素研究に力を入れて行くことは
まず間違いはないとされています。

しかし問題は「コストが高い」という点です。

水素による発電は1キロ・ワット時あたり約97円で、
液化天然ガス（ＬＮＧ）火力の７倍かかるそうです。

ですので、水素の低コスト化のために

• ①安価な原料を使って水素をつくる
• ②水素の大量製造や大量輸送を可能にするサプライチェーンを構築する
• ③燃料電池自動車（FCV）や発電、産業利用などで大量に水素を利用する

という条件が、経済産業省の
資源エネルギー庁で設定されています。

つまり、先ほど申し上げましたが、
「解決が可能と思われる課題」は…

すでに解決策を見出しており
「資金と時間があれば十分解決可能な問題」です。

だからこそ。

「低コストで水素を作る」という目的達成のため、
各有名企業や個人投資家が水素ビジネスに投資しているわけです。

そして個人投資家の方は

「水素ビジネスはある程度の時間を要する」

と分かっているので、ポートフォリオの中でも
“長期保有”と考えているのではないでしょうか。

ただ、今の日本の現状を考えてみてください。

アメリカやヨーロッパからは

「早く具体的な地球温暖化に対する政策を実行しろ」

と言わんばかりの
無言の圧力が掛かり続けています。

ちなみに…

バイデン大統領がパリ協定に復帰する直前、
日本が取った行動をご存知でしょうか。

当時の菅総理大臣はアメリカのパリ協定復帰直前に
「カーボンニュートラル」を宣言したのです。

バイデン大統領がパリ協定に復帰したら、
日本の環境対策への現状を指摘されることを恐れたのでしょう。

つまり、もう世界からの
強制力が発動されているわけです。

この記事をご覧になっている皆様。

日本人の何％が
この事実に気づいていると思いますか？

良く見積もっても10％もいないと思います。

今から始めても遅くはないでしょう。

また脱炭素に関する情報は共有しますので、
見逃さないよう注意してくださいね。

本日は以上になります。