証券会社は投資のプロ？証券会社 “N” の大損失。

公開日：2021年7月8日

From.IMAI

資産運用の相談先として、
最も身近なものの一つに証券会社があります。

証券会社は、顧客の株式売買の仲介を行ったり
自社の資産を運用して利益を得ており、
投資を生業とする、いわゆる投資のプロです。

ただ、そんな証券会社でも
大きな損失を出すこともしばしば…

本日は、日本国内の証券会社も大損失を被った
“アルケゴスショック”について振り返ります。

2021年3月に起きたこのニュースは
メディアでも大きく取り上げられたため、
ご存知の方も多いかと思いますが、
復習の意味も兼ねてご確認ください。

■リーマンショック再来？“アルケゴスショック”とは。

アルケゴスショックは、2021年3月23日に起きた
アルケゴス・キャピタル・マネジメントという投資会社の
株式運用失敗により、世界中の名だたる金融会社が
大損失を被ってしまった出来事です。

アルケゴスには、

・クレディ・スイス
・ロックフェラー
・ゴールドマン・サックス
・モルガン・スタンレー

などなど、金融業界の支配者とも呼ばれるような
金融企業が多額の融資をしておりました。

アルケゴス社で資金を運用をしていたのは
天才トレーダーのビル・フアン氏。

（livedoor Blogより引用）

フアン氏はかつてタイガー・マネジメントという
ヘッジファンドで名を馳せた
カリスマ投資家です。

フアン氏の投資戦略は、
資金の数倍ものレバレッジを効かせた
ハイリスク・ハイリターンの
トレード手法です。

ことの発端は、フアン氏が集中投資していた
米テレビ局のバイアコムが増資を発表し、株価は暴落。

もちろんこの時もフアン氏はレバレッジを掛けており
多額の損失を生んでしまっていたため、
マージンコール（追加証拠金請求）に
応じることができませんでした。

※後にわかったことですが、フアン氏は
8倍〜20倍ものレバレッジを
掛けていたいと言われております。

アルケゴスに資金を預け入れていた金融機関は
慌てて担保となっていた株式を大量売却し、
資金回収に乗り出しました。

ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーは、
担保から資金を回収し難を逃れましたが…

逃げ遅れて約2,200億円以上の損失を被ったのが
日本の証券会社 “N” です。

（朝日新聞DIGITALから引用）

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証券会社 “N” は、
日本証券業界のガリバーとも呼ばれる
アジア最大級の金融会社です。

アルケゴスショックによる “N” の損失は
未だに膨れ上がっており、現時点では
3,100億円を超えるとも言われております。

ちなみにフアン氏は以前、
ヘッジファンドに勤めていた際、
インサイダー取引の疑いにより
金融業界から追放されております。

その後は少数の特定顧客の資金を運用する
比較的小規模な投資ファンド
「ファミリーオフィス」という業態で
金融業を再スタートしておりました。

しかしながら、アルケゴスでもフアン氏は
自身の投資スタイルを貫き、今回巨額の損失を
生みだしてしまうことになりました。

証券会社 “N” は、前科持ちである
フアン氏が運用するとわかっていながら
アルケゴスに融資していたことになります。

アルケゴスショックで、
私たち投資家が学ぶべき教訓は、

「証券会社も投資で損失を出す」

という点です。

そして何より注意して置かなければいけないのは、
アルケゴスの事例が “氷山の一角” であること。

世に出回る金融商品や投資信託に関しては、
間違っても「全て安全に運用されている」と
勘違いしてはいけません。

投資にトラブルは付き物ですし、
それらのリスクを考慮した上で
投資資金を投下すべきです。

あなたの投資先は本当に安全ですか？

今は利益が出ているかもしれませんが、
今後運用失敗しないと断言できますか？

少しでも不安があるという方は、
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ご利用ください。

それでは、本日は以上です。