意外と知らない株式の始まり！

公開日：2021年6月18日

From.IMAI

現在、当たり前のようになった
「株式」という言葉や仕組み。

なぜこのような仕組みが
作られるようになったのか？

過去を振り返る事により現代の投資にも
活用できることがたくさんあると思います。

そこで本日は、
「意外と知らない株式の歴史」を紹介します。

世界で初めて株式が発行されたのは1553年。

イギリスの毛織物商らによって設立された
合資会社「ロシア会社」が起源だと言われています。

ロシア交易の資金調達を目的に
株式を世界で初めて発行しました。

その後、株式はより一層
本格的に活用されるようになります。

17世紀ヨーロッパ。

オランダに設立された東インド会社が
今の株式会社にあたるシステムを発案しました。

当時のヨーロッパと言えば
コショウなどの香辛料は貴重品。

国内で手に入れることができず
その他の資源と比べても、
相当な高値で取引されていました。

そして、遠く離れた東南アジアまで
船旅で行かなければなりません。

ただ、東南アジアまでの航海には
安全に航海できる大型の船、船員が必要。

それには、多額の資金が必要でした。

そのため、株式の発行で
資金を調達していたわけですが…

これまでの株式発行での資金調達は
一人の投資家から莫大な資金を集めていたため、

「船が嵐にあって沈没したり海賊などに襲われる事もあり
投じた資金が戻って来ないリスク」

もありました。

そこで、オランダの東インド会社が

「小口の資金を集めて大きな投資を可能にする株式」

を発案しました。

お金を集める際には、

「会社から出資者には
香辛料を売って得た利益を分配します」

と約束が書かれた証明書が渡され、
これが「株式」になります。

事業が成功して利益がでた場合、
出資者は株式に記された出資金に応じて
利益の一部を受け取る事ができました。

多くの資金を出資したものには多く
少なく出資したものには少額が支払われました。

実は東インド会社には
もう一つ画期的なシステムがありました。

もし船が遭難して事業が失敗したとしても出資者が
損をする金額は自分の出資分だけで済むという制度です。

これにより出資者は安心して事業に
お金を出す事ができ多額の出資金が集まりました。

人類最大の発明の一つとも言われる
株式はこのようにして誕生しました。

この発明により会社は多くの人からお金を集めやすくなり
より大きな事業に取り組む事が可能になりました。

現代の株式投資でも大航海時代と
基本的な性質は同じです。

冒険者＝株式会社

資産家＝株主

ですが、現在は株を売買できる共通のルールが作られた為
昔に比べて安心して出資できます。

ですが、「どの船に出資するか」は
自分で選択しなければなりません。

選ぶ船を間違えると
利益を手にする事はできません。

今の時代も同じ。

正しい投資先を選ばなければ
莫大なリターンを手に入れることはできません。

ですが、実際…

「自分にはどんな投資がいいのか？」
「何から始めたら良いか分からない」

という方もいるかと思います。

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