コロナ禍で生まれた“得した人”と“損した人”

公開日：2021年4月3日

From.IMAI

新型コロナウイルス感染症が
昨年1月に日本に流入してから1年3ヶ月。

ようやく第3波が落ち着きつつあり、
当たり前の日々が戻りつつあります。

そんな中、コロナで売上が落ち込んだ
事業者の支援・救済を目的とした施策として、
企業や個人事業主向けに「持続化給付金」を
日本政府は給付しているわけですが…

実は、事業実態がない者が確定申告書や
売上台帳を偽造するなどの手口で
不正申請するケースが全国で多発しています。

事実として、既に全国で509人が摘発されています。

そして、不正に受給したコロナの
各種給付金を元手に株を始める人が続出。

“巨額の利益を手にしている”ということには更なる驚きです。

さらに、時短要請に応じた飲食店に支払われる
1日一律6万円の協力金。

この制度も手玉に取り、
ほぼ営業実態のない飲食店を3店舗借り受け、
給付金を申請し、約1,000万円を手にした者もいます。

また、年商同額程度まで無担保無保証で融資が受けれる
中小企業向けの融資の『セーフティネット保証制度』。

この制度でも、低リスク融資で受けたお金を元手に
株に投資を行い“億り人”になった経営者もいるようです。

緊急支援であるがゆえに
“性善説”をベースに融通される資金を手にして、
右肩上がりの株式市場に投じることによって、
濡れ手で粟の利益を得ているという状況です。

日経平均株価は1年前に1万6000円台の安値をつけましたが、
今年の2月に3万円台に乗せ、ほぼ倍になっています。

「給付金トレーダー」たちが1年前に
日経平均に連動するETF（上場投資信託）を
買っていれば、投資額の倍近く儲けているということです。

経営悪化している企業を支援するための給付金を
悪用することは絶対にあってはならないことですが…

機転をきかせ、正しく給付金を受け取り運用に回すことは
投資家として素晴らしい選択であると私は思います。

このように、どのような状況であっても、
あの手この手で資産形成をする人は大勢います。

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