From.IMAI
7月より中国本土株の上昇が続き、
バブル崩壊の再来が懸念されています。
その理由は、以下の理由が考えられます。
米中関係対立の緩和
米国と中国は香港国家安全法制定を
巡って対立を深めていました。
しかし、中国経済に大きく影響を
及ぼすほどの制裁を行うことができませんでした。
その理由は米国が黒人の射殺事件などを
きっかけとしたデモ活動や新型コロナウイルスの
感染再拡大などの問題を抱えていることが原因と考えられます。
問題を多く抱えた米国が中国への
制裁を強めることは実質上、
米国、中国ともにお互いの経済的ダメージを
被ることは必須であるため、回避したのではという見方ができます。
さらには大統領選挙を控え、
保守的な政策にシフトすることが最優先
となった結果が一つ目の理由となっています。
また、中国の経済指数が堅実なものとなっていることも
今回の株価上昇の一つの要因といえます。
中国では6月に中国製造業購買担当者景気指数の上昇、
中国国家非製造業PMIの高騰を受け、
予測値を遥かに上回る結果を残しました。
その他にも中国国家統計局が発表した
5月単月の税引き前利益は
前年同月比6%もの増加を見せ、
2015年のバブル崩壊から着実に
回復基調に向かっているといえます。
しかし、好調な株価の上昇も注意が必要です。
中国政府においても株価の急騰に
警戒を示していないわけではありません。
なぜなら、現在の株価の上昇は
2015年のバブル崩壊時と酷似しているからです。
2015年におきたバブル崩壊では
株価の上昇後すぐに一気に下落を見せた
苦い経験をしています。
中国証券報の論説記事は
「2015年の異常な市場のボラティリティ
という悲劇的な教訓はまだ記憶に新しい。
健全で反映する株式市場を正しい姿勢で
築いていく必要がることの警鐘を鳴らしている」
と指摘。
今後、2015年のようなバブル崩壊が訪れるのか、
それとも金融規制を発動し、経済混乱を回避するのか。
今後の中国本土株の動向に注目が集まっています。
引き続き動向をみていきましょう。
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