Back Number

【注目情報！】

From.IMAI

日本国内でも大手証券会社として
有名な “S” 日興証券。

昨年この “S” 日興証券の社員が
相場操縦を行ったという事件で2月3日、
東京地検が捜査に乗り出しました。

今回の相場操縦問題は “ブロックトレード” の際に
“S” 日興証券が意図的に相場を
操作したという事案です。

■ブロックトレードとは？

ブロックトレードとは、証券会社が
大株主や機関投資家から株式を買い取り、
市場外で個人投資家に販売する取引です。

大株主や機関投資家が大量に株式を売却したい時は、
市場で売却するとなると相場が崩れてしまい
思うような金額で利確できません。

そんな時に、証券会社が数％の手数料を
差し引いた金額で大株主の株式を買い取り、
個人投資家に市場外で売ることで、
相場を崩さず、利確が出来ることになります。

ちなみにブロックトレードでは
個人投資家が証券会社から株式を買う際、
手数料は取られません。

このブロックトレード自体に違法性はなく、
大株主も、証券会社も、個人投資家も、
三方良しの取引方法です。

しかしながら、今回 “S” 日興証券は、
個人投資家に売却する前に
ある相場操縦を行いました。

■ “S” 日興証券の相場操縦の手口とは？

今回 “S” 日興証券がかけられている容疑は、
このブロックトレードの直前に
終値を意図的に吊り上げたというものです。

ブロックトレードで、証券会社が
個人投資家に株式を売る時間帯は、
市場が動いている9時から15時を
過ぎた時間帯（15時以降）に行われます。

一株あたりの価格は、
その日の終値が採用されるため、
終値が高ければ高いほど、
証券会社は利益を得るという形です。

“S” 日興証券は、大株主からの買取価格と、
個人投資家への売却価格の差を広げるために、
15時直前に買い注文を大量に入れ、終値を吊り上げる
「終値関与」を行った疑惑が浮上しています。

これに対し “S” 側は取引の違法性を否定しており、
正当な業務を行う上での買い注文だと主張しています。

ちなみに、こういった相場操縦は、
「株価を人為的に操作する目的」があり
行ったものであれば相場操縦罪が成立します。

逆をいえば、操作する意思があったと
証明できなければ、罪は成立しません。

そもそも、証券会社のような金融機関と
投資家の利害は真っ向から対立します。

いわゆる手数料ビジネスなので、
次々と商品の乗り換えを勧めてきます。

今回の相場操縦が罪として成立するかは
現時点では分かりませんが、
我々投資家は自身の立場を理解した上で
投資を行わなければなりません。

「証券会社に任せておけば安心」

「有名企業だから大丈夫」

このような考えは投資家の怠慢だと言うことを認識し、
投資先として利用するかどうかは、
慎重になるようにお願いいたします。

証券会社での投資を検討中、もしくは
現在の投資中で詳細を確認したいという方は
今すぐ投資案件調査のご依頼を
お願いいたします。

それでは、本日は以上です。