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投資のKAWARA版.ｃｏｍ IMAI

ビットコイン(BTC)などの仮想通貨の普及と共に、
「HYIP (ハイプ) 」と呼ばれる投資方法も
多く見かけるようになりました。

仮想通貨とHYIPの相性は良いのですが、
それは「運営側」にとってのもので、
利用者には恩恵が少ないことが多々あります。

仮想通貨を利用すれば気軽に参加できますが、
そこには大きなリスクが潜んでいます。

この記事では、HYIPの仕組みや危険性について解説します。

そもそもHYIP(ハイプ)とは？

「HYIP (ハイプ) 」とは「High Yield Investment Program」の略で、
日本語では「高収益プログラム」と訳されることが多いです。

これまでもHYIP自体は存在しましたが、
仮想通貨の世間への浸透と共に著しく拡大しています。

これは仮想通貨は一般的な金融機関を介す必要がなく、
運営側が資金管理をしやすいためです。

また仮想通貨が多くの「億り人」を生みだしたという事実から、
非日常的な利回りでも可能だと勘違いすることも大きな要因です。

銀行などの金利が年利1%を大きく下回る一方、
HYIPの投資では「日利1%」や「月利40%」というものもあります。

ちなみに「投資の神様」とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、
2万ドルの元手を50年かけて800億ドル以上の資産に成長させましたが、
平均すれば「年利23%」、「月利1.9%」、「日利0.06%」程度です。

HYIPで謳われる利回りはウォーレン・バフェット氏を軽く上回る
運用能力が必要になる場合が大半を占めています。

HYIPの仕組みについて

HYIPは大きく分けて下記の3つに分類されます。

HYIPの全てが違法というわけではありませんが、
どれもリスクを抱えているという点では共通しています。

・MLM(Multi-Level marketing) : マルチレベルマーケティング

MLMは「ネットワークビジネス」や「マルチ商法」とも呼ばれます。
日本の法律上では「連鎖販売取引」と定義され、違法ではありません。

仕組みは商品購入者が新たな営業マンとなり、
新しい顧客を紹介すれば報酬が得られるというものです。

・ポンジスキーム

高利回りの運用をうたっておきながら、実際には資産運用せずに、
出資金をそのまま返すというものです。

例えば出資金が100万円で毎月5万円の配当が得られるとすると、
20カ月は顧客への配当の支払いが可能です。

その間に新しい出資者が増えれば、
配当を支払える期間が延びていきます。

そして運営側が最も資金が集まったタイミングで、
資金を持っていなくなります。(もちろん違法行為です)

・ねずみ講

ねずみ講はMLMとよく似ていますが、
「無限連鎖講」と定義された違法行為です。

MLMでは新しい顧客の紹介料として報酬が得られるのに対し、
ねずみ講では新たな出資者が支払った出資金の一部が
報酬として得られるというものです。

そして出資金の残りは、運営側の報酬になります。

ねずみ講の場合もポンジスキームと同様、
出資金が事業の運営に使われることはありません。

ねずみ算式に出資者が増え続けることはなく、
やがてどこかで行き詰まり、破綻するという流れです。

上記からも分かるように、HYIPとは一言で言うと
MLMを利用した投資詐欺のようなものです。

多くの人がこの投資詐欺にひっかかってしまう理由には、
「日利1%で利益がでる」という謳い文句に惹かれてしまうから。

単純計算で100万円を日利1%で運用すると、
「毎日1万円の利益、月に30万の不労所得」です。

さらに、知人からの紹介により信じ込んでしまうことや、
有名人が利用しているからといった理由で始める人も多いです。

こうした誘惑に惑わされた結果、騙される結果となるのです。

法律的には問題のないHYIPもあり、必ず詐欺に遭うというわけではありません。

しかし、非常にリスクの高い投資案件というのも事実です。

驚くほどの高利回りを謳う案件については
よく吟味して投資をするよう注意してください。

「既にこういう投資をしてしまった…」
「このような投資案件に参加することを検討中」

といった方々がおられましたら、
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